「南米のパリ」と呼ばれるアルゼンチンの首都。ラ・プラタ川の河口に広がる港町でもあります。市は行政上48地区に分かられ、それぞれの地区に特徴があります。
◆モンセラート地区
5月広場を中心にしたブエノスアイレスの中心地で、大統領府をはじめ、大聖堂、国会議事堂といた歴史的、政治的に重要な見所が市内で最も古い大通り5月通りに点在しています。
◆サン・ニコラス地区
ブエノス・アイレスの繁華街。人気のブティックやカフェが並ぶ、にぎわいのあるお洒落な地区です。
◆レティーロ地区
レティーロ駅や長距離バスターミナルがあり旅の発着地点です。
◆サン・テレルモ地区
ブエノスアイレスで最も歴史のある地区の一つで、昔のアルゼンチンを思い起こさせる、ノスタルジックな雰囲気が多く残っています。
◆パレルモ地区
パレルモ公園や日本庭園、植物園、動物園などがあり、市内で一番緑の多い地区です。
◆プエルト・マデーロ地区
もとは港に面した倉庫街でしたが、高級住宅地と商業地区として新しく開発された場所です。
◆ボカ地区
タンゴの発祥地として知られているブエノス・アイレスの南東にある古い港町。カラフルな町並みが人気のカミニートが有名です。またボカジュニアスタジアムもあります。
◆レコレータ地区
高級マンションやブティックが建ち並ぶ地区。エビータの眠るレコレータ墓地が有名です。
南米大陸の南緯40度から南を指す広大な土地パタゴニアは、日本の国土の約3倍にも値します。特に南部パタゴニアは、太平洋と大西洋に挟まれ人を拒んできた手付かずの絶景といっても過言ではない素晴らしい自然でいっぱいです。日本から最も遠い地球の裏側、かつてはマゼランやダーウィンも魅了したダイナミックな魅力に思う存分触れてみて下さい。
◆氷河国立公園
氷河国立公園を代表する氷河が全長約35km、湖に面した先端部の幅が約5km、高さが約60mあるペリト・モレノ氷河です。剣山がいくつも連なる山々に何千年、何万年もかけて出来上がった氷河の巨大な氷塊は青く幻想的に輝きます。夏期には今なお活動する氷河が時おり轟音と共に崩れ落ちる瞬間を目の当たりにできるでしょう。まさに数万年前に形成された氷塊が水に戻る瞬間です。その夢か幻のような神秘的な自然の迫力には驚愕せずにはいられません。
パラナ州南部、パラナ川の支流イグアス川に、ブラジルとアルゼンチンの2国にまたがった幅4km、最大落差80m、滝の数は毎秒7千トンもの水が落下する「悪魔ののど笛」をはじめ、大小275にも及ぶ世界最大規模のイグアスの滝があります。滝の轟音は25km離れた所にまで聞こえるほどで、その壮大な色と音は見ものです。北米のナイアガラ、アフリカのビクトリアと共に世界3大瀑布と言われていますが、かつての米国のルーズベルト大統領夫人がここを訪れたとき、「かわいそうな私のナイアガラよ」とつぶやいたとか・・・。こんなエピソードからも、この滝の壮大さがわかるというものです。またこの壮大な滝の水しぶきは周辺の森を育み、希少な生態系を生み出しています。
南米のグランドキャニオンとも言われるウマワカ渓谷は、ボリビア、チリと国境を接するアルゼンチン北部のフフイ州にあります。
アンデス山脈の麓、ウマワカ渓谷は鉱山資源が豊富な土地として知られていて、黄褐色が酸化鉄、青緑が硫酸銅、紫がマンガンなどの鉱物によってさまざまな色彩の地層が幾重に重なり「七色の丘」といわれています。赤、青、緑と次から次へとグラデーションが変わり不思議な風景を造りだしています。
一年を通じて雨が降らない乾燥した台地に、まるで月面を思わせる風景がひろがるイシワラスト州立公園はアルゼンチン西部のサン・フワン州にあります。別名「月の谷」と呼ばれ、太古より作り出された奇岩が見られます。周囲に点在する奇石は、自然によってできたものですが、恐竜のタマゴがそのまま残されたかのように思わせる球型のものや、キノコ、軍艦のような形のものがあります。太古から手付かずのままの園内では恐竜の化石も多く発掘されています。
太古の河川と風によって削られた150m以上の絶壁が続くタランパージャ国立公園は、アルゼンチン西部ラ・リオハ州にあります。オレンジ色に彩られた地形が美しく、岩壁が垂直に伸びる風景は圧巻です。